傷ついてしまった大切な時計を元の状態に近づける作業です。

ベゼルふちとラグ部分に大きく着いた傷です。落下時についてしまったと思われます。

研磨作業時には可能な限り部品を外して作業します。本来の傷とは関係ない部分もありますが、左右のバランスを取る場合などもあり可能な限りばらして作業します。時計によっては分解と組み立てが研磨作業よりも時間がかかるときがあります。

ばらした部品は必要な下地作業からバフを使って研磨していきます。傷取はキズの一番深い部分に面を合わせる作業ですので、研磨後に違和感の無いように仕上げるのがポイント、様々な時計の形状に合わせて磨き上げていきます。
お客さまよりお預かりした時計の、外装仕上げの一部をご覧ください。
- カルティエ パシャC ケースおよびブレスのキズ取りとベゼルの色抜け補修。ベゼル部分の摩耗が激しい場合は色抜けの補修が出来ないこともあります。
- オメガ シーマスター SS/18Kコンビ ケース/ブレス全体仕上げ 古いモデルのシーマスターもキズ取り仕上げ可能です。 新品時の輝きを取り戻します。
- オメガ スピードマスター プロフェッショナル ケース/ブレス全体仕上げ、ベゼルプレート取り付け、風防ガラス磨き 初期型でも現行モデルのようなイメージに変わります。
- IWC マーク18 ベゼル部分仕上げ 新しいモデルですが、ベゼルの一部に鋭角のへこみが出来ています。 傷がわからないように全体的になじませて仕上げれば美しくよみがえります。
- エルメス ノマード バンド中心のキズ取り オーナー様が転倒されたのか、ブレスにかなり深い傷がついています。 傷部分を削り取ってポリッシュ仕上げをすれば、きれいな印象に戻ります。
- エルメス クリッパー ケース/ブレス仕上げ バンドの設計上中央のH型部分の深い傷は残りますが、ポリッシュ部のキズを取り去れば 新品時のイメージに近づきます!
- タグホイヤー モナコ ケースキズ取り この時計もオーナー様が転倒されたのか、ガラス横ベゼルの部分にかなりひどい傷がついています。 表面の傷を落としてからベゼル横部分を修復しますが、原形のイメージを壊さないように細心の注意を払いながら作業を進めます。
- パテックフィリップ ノーチラス ベゼル表面のキズ取りです。傷の深さによっては作業の難易度が変わります。
- ROLEX デイトナ SS/18Kコンビ ケース/ブレス一式仕上げ コンビのロレックスは筋目(ヘアーライン)をきっちり出して18Kのポリッシュ部の境目をくっきり際立たせると美しく仕上がります。