時計用語 らりるれろ

 

ライン(ligne)
時計の大きさを表す単位。ちなみに、時計の大きさはボトムプレート(地盤)の直径から算出する。1ラインは約2.25mmで、10ライン22.5mmになる。ムーブメントが10ラインで文字板が14ラインのものは14/10,または10-14と表示される。

ラグ(lug)
ケースに取り付けたり、ケースの一部になっている線や環で、ベルトやその他の装具を取り付ける部分を指す。

ラッピング仕上げ(wrapping)
文字板製造の最終段階の加工で、高級品に多い。厚い透明膜を鏡面に磨き込んで仕上げる。エナメル状の艶が出る。

ラップ(lap)
ネジや芯の頭などの平坦な部分を作る研磨用の工具。

リダン(redone)
文字板の再生のことで、リフィニッシュ、リダイン、書き換えともいう。安価で低コストで行うには手書きが一番であるが、職人の腕に大きく左右されるのが欠点であり長所でもある。細かい梨地仕上げの銀メッキに筆で文字を書き込んでいくのが一般的な手法だ。印刷の場合は、写真で原版を起こして復原するが、ほとんどの文字板が金属なので、凹版でプリントされる。インデックスが盛り上がり高級感が出る。町工場でリダンを行うと2から3万円相当が相場で、メーカーに発注する場合は、大量注文でないと受け付けてくれない。

リピーター・ウオッチ(repeater watch引き打ち式時計)
分単位まで鐘を打つ仕組みのもので、時と15分単位の経過を告げるクオーター・リピーターに加えて15分の半分以上が経過した時に鳴るハーフクオーター・リピーターがある。そして時、15分単位での経過、15分単位までに経過した分を告げるミニッツ・リピータがある。たとえば3時25分なら、3つ鐘を鳴らし他後、チンとなって、15分過ぎたことを伝える。複雑さの頂点を極めた時計で、パテックフェリップやブランパンなどごくわずかの高級メーカーしか製作できない。クロノグラフ、カレンダー。リピーターの各機能を搭載した時計はトリプル・コンプリケイテッド・ウオッチと呼ばれる。

リウュズ(crownクラウン)
ゼンマイを巻くための装置。他の用途と区別するためwindingbuttonと言う言い方をする。時間合わせは外側に引っ張って所定の位置に回す。アンティーク物には、押し込むタイプのものもたまにある。これはばねで自然に戻る。

両巻き(りょうまき)
ローターが左右了解点をして、ゼンマイを巻き上げる自動巻きムーブメント。現在は全回転式と称されることが多い。1930年代後半にロレックス社が開発した機構。

輪列(りんれつtrainトレーン)
互いにかみ合って連動する歯車やカナのことで、ばねの駆動力と脱進機に伝える重要な役割を持ち、通常2番車1回転に対し3番車8回転、3番車1回転に対して4番車は71/2回転、そして4番車1回転でガンギ車が10回転する様に設定されている。トレインの項参照。

ルビー(ruby)
紅宝石と呼ばれる宝石の一種。名前どうりきれいな紅色の輝きを発する。時計の中では、ムーブメントの受石などに使われる。現在は人工ルビー(セラミック)が多く使用されている。

レジスター・リング(rejister ring)
回転ベゼルのことで、分針をゼロ位置にあわせることで時間の経過を知れせることができるもの。潜水時間が必要なダイバーズ・ウオッチにはほぼ標準装備されている。

レッド・ゴールド(red gold)
18金の残りすべてが銅の合金。銅の量を減らして銀やニッケルを加えるとピンク・ゴールドになり、銅の量を増やせば当然赤みが増すが、硬度が増し細工がしやすくなる。ローズ・ゴールドともいう。

ローカル・タイム(localtime)
標準時(スタンダードタイム)と異なる、その地方独特の平均太陽時。このローカル・タイムを測定する機能を搭載したのがワールドタイム・ウオッチ。

ローター(rotor)
振動を受けることによって回転運動を始め、巻上げ動力を作り上げる自動巻きのムーブメントの部品。自動巻きが開発された当時のものは、一定角度を往復するタイプのものであったが、現在はフル回転式が主流になっている。

ローマ時字(roman indexローマ・インデックス)
ローマ字を全個所、または数箇所にレイアウトする。文字板はモダンでドレッシーな印象になる。

ローマン・ダイアル(roman dial)
インデックスをローマ数字で表記したダイアル。

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