エベル タラワ バンド交換できない?専用構造の対処法と加工事例
腕時計のバンド交換は比較的簡単にできるものが多いですが、
中には「そもそも市販バンドが取り付けできない構造」の時計も存在します。
「バンドが壊れたのに交換できない」
「専用バンドが廃盤で使えない」
このようなお悩みでお困りの方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、エベル タラワ(自動巻き E9127J40)の修理事例です。

エベル タラワはバンドだけでなく、センターが盛り上がったケース・ガラスを使用しており、見た目も特徴的なモデルです。
純正バンドが破損し、さらにメーカー対応も終了。
オーダーバンドでも対応不可という状況の中、最終手段としてケース加工を行い、
一般的なバネ棒式バンドが装着できるようにした事例をご紹介します。
【目次】
- エベル タラワの特殊なバンド構造とは
- なぜバンド交換ができないのか
- 今回の修理内容(穴あけ加工)
- 加工のリスクと注意点
- 修理後の仕上がり
- 使用したバンドの紹介
- 時計のバンド交換ができない場合の対処法
- 修理のご案内
エベル タラワの特殊なバンド構造とは
このモデルは一般的なバネ棒式ではなく、
バンド裏側から2本のネジでケースに固定する構造になっています。
さらに特徴的なのは、
- バンド内部にネジ用の樹脂パーツが埋め込まれている
- そのパーツは接着で固定されている
という点です。
今回のケースでは、この樹脂パーツが剥がれてしまい、
ネジ固定自体が成立しない状態でした。

純正ベルトの裏側です。ネジ留め用に穴あけ加工された樹脂パーツが接着固定されています。

樹脂パーツに接着されている革が経年劣化で剥がれてしまっています。接着の剥がれは今回のような力の掛かる部位で発生しやすいです。
なぜバンド交換ができないのか
この構造の問題点は以下です。
- 一般的なバネ棒が使えない
- ラグに穴が存在しない
- 純正バンド前提の設計
つまり、市販バンドの取り付けが物理的に不可能です。
さらに、
- メーカーでのバンド供給終了
- オーダーバンドでもパーツ移植不可(強度不足)
という状況により、通常の方法では修理できない状態でした。
今回の修理内容(ラグ穴あけ加工)
そこで今回は最終手段として、
ラグ部分にバネ棒用の穴を新設する加工を行いました。
- 左右ラグに穴あけ
- 一般的なバネ棒が使用可能に変更
- 汎用バンドの装着を実現
これにより、今後は通常のバンド交換が可能な状態になりました。
加工のリスクと注意点
今回の加工には重要な注意点があります。
- ケース加工は元に戻せない
- 防水性能に影響する可能性がある
- 見た目が完全に純正状態にはならない
そのため今回は、
「このままでは時計が使用できない」
「メーカー対応不可・オーダーバンド不可」
という状況を踏まえ、最終手段として実施しています。
事前に仕上がりイメージやリスクをご説明し、
ご了承いただいた上での作業となります。
パーツ移植の必要なバンド交換についても、オーダーバンドで対応できる場合もございます。
修理後の仕上がり
加工後は、一般的なレザーバンドが違和感なく装着可能になり、
実用性が大きく改善しました。

新バンド(取付後)と、旧バンド(純正)の比較です。竹符のアリゲーター型押しバンドを採用し、純正バンドの印象を大きく損なわずに取り換えできました。

裏側の新旧バンド比較です。穴あけ位置は通常の時計と同じラグ部のため、違和感なく装着できています。
- 日常使用が可能に
- 今後のバンド交換も容易
- 見た目も自然な仕上がり
「使えない時計」を「使い続けられる時計」へ戻すことができました。
今後は汎用のバンドから交換先をお選びいただけるので、
カスタムの幅も広がりました。
使用したバンドの紹介
今回取り付けたのは
HIRSCH Paul(ヒルシュ ポール)

革バンドでありながら高い耐水性を誇るバンド。裏材の特殊形状ラバーが手首への負担を驚くほどに軽減します。
- アリゲーター型押しカーフ
- 300M耐水
- 裏地にラバー素材(Premium Caoutchouc)採用
という特徴があります。
特に、
- 汗や水に強い
- 蒸れにくい
- 長時間着用でも快適
といった点で、日常使いにも非常に適したバンドです。
見た目の高級感と実用性を両立できるため、
今回のようなカスタム事例にも相性の良い選択となりました。
時計のバンド交換ができない場合の対処法
- バンドが手に入らない
- 専用構造で交換できない
- 他店で断られた
このようなケースでも、状態によっては対応可能な場合があります。
ただし、今回のような加工は最終手段となるため、
まずは現状を確認したうえで最適な方法をご提案いたします。
修理のご案内
当店では
- ブレスレットサイズ調整
- コマ追加
- 外装修理
などの作業にも対応しています。
店舗は名古屋市千種区本山にあり、店頭での受付のほか
全国からの郵送修理にも対応しています。
今回の修理料金の目安について
- バネ棒用穴あけ加工:7,700円(税込)※状態により変動
結果的にはバンド本体代を含めても、オーダーバンドよりお安く修理することができました。
まずは修理可能かどうかのご相談だけでも問題ありません。
特殊形状のバンド交換でお悩みの方は、是非ご検討ください。
ブレスレットのサイズ調整やコマ追加など、
腕時計の外装修理についてもお気軽にご相談ください。
修理のご相談やお見積りは
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からお気軽にご連絡ください。









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