「3分でわかる」は、ヴィンテージウォッチの魅力や仕組みを修理店がわかりやすく解説するシリーズです。
今回は「自動巻き時計とは?」をテーマに、その仕組みや特徴をご紹介します。
「腕につけているだけで動くって本当?」「電池が入っていないのに、なぜ動くの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?
動画では約3分で仕組みをわかりやすく解説しています。本記事では、図解を交えながらさらに詳しくご紹介します。
▼動画はこちら
記事では、
- 自動巻き時計の仕組み
- ローターの役割
- デスクワークでも動くのか
- 止まったときの対処法
について、図解を交えながら詳しくご紹介しています。
機械式時計をこれから使ってみたい方も、すでに愛用されている方も、ぜひ参考にしてみてください。
自動巻き時計とは?
自動巻き時計とは、腕の動きを利用してゼンマイを自動で巻き上げる機械式時計です。
クオーツ時計のように電池で動くのではなく、ゼンマイがほどける力を利用して針を動かしています。
前回ご紹介した「機械式時計」の中には、大きく分けて「手巻き」と「自動巻き」の2種類があります。

自動巻き時計は、日常生活の腕の動きでゼンマイが巻き上がるため、毎日着用していれば手巻きをする機会は少なくなります。
腕の動きが時計を動かす仕組み
自動巻き時計の内部には、「ローター」と呼ばれる半円形のおもりが取り付けられています。
腕を動かすと、このローターが重力によって回転します。
その回転は歯車を通してゼンマイへ伝わり、少しずつ巻き上げられます。
巻き上げられたゼンマイは、ほどける力を一定の速度に調整しながら歯車へ伝え、時計の針を動かしています。
ローターは自動巻き時計を象徴する部品であり、裏蓋がガラスになった「シースルーバック」のモデルでは、その動きを見ることができます。
デスクワークでも動き続ける?

「デスクワークが中心でも、自動巻き時計は止まりませんか?」
修理店でも、このようなご相談をいただくことがあります。
結論から言えば、一般的なデスクワークであれば動き続けることが多いでしょう。
キーボード操作やマウス操作、書類をめくる動作などでも、腕は意外と動いています。そのため、ローターも少しずつ回転し、ゼンマイを巻き上げています。
ただし、
- 着用時間が短い
- 腕をほとんど動かさない
- 数日間着用しない
このような場合は巻き上げ不足となり、時計が止まることがあります。
その際は、リューズで手巻きをしてから着用するとスムーズです。
よくある質問
自動巻き時計って巻上げる必要ないんでしょ?
軽く振ることで動き始める場合もありますが、十分な巻き上げにはなりません。
止まっている状態から使用する場合は、まずリューズで手巻きをしてから着用することをおすすめします。
毎日手巻きをする必要はありますか?
毎日着用していれば、基本的には必要ありません。
腕の動きによってゼンマイが自動で巻き上げられるため、通常の使用であれば動力は補われます。
止まったら故障ですか?
必ずしも故障ではありません。
巻き上げ不足によって止まることは珍しくありません。
一方で、十分に巻き上げてもすぐ止まる場合や、持続時間が極端に短くなった場合は、オーバーホールが必要な可能性があります。
修理店ワンポイント
自動巻き時計は、定期的なメンテナンスを行うことで何十年にもわたって使い続けることができます。
「最近止まりやすくなった」「以前より持続時間が短くなった」と感じた場合は、潤滑油の劣化や内部部品の摩耗が原因かもしれません。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
まとめ
自動巻き時計は、腕の動きを利用してゼンマイを巻き上げる機械式時計です。
ローターが回転することでゼンマイに動力を蓄え、電池を使わずに時を刻み続けます。
普段何気なく身につけているだけでも内部では精密な機械が動き続けている――それこそが、自動巻き時計ならではの魅力です。
正しい仕組みを知ることで、より安心して長く愛用できるでしょう。









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