腕時計の研磨・キズ取りとは?料金・修理方法・作業事例
腕時計を長く使っていると、ケースやブレスレットに細かな擦り傷が増えてきます。
こうした傷を整え、時計本来の美しい外観を取り戻す修理が
「外装仕上げ(キズ取り研磨)」です。
この記事では、
・腕時計のキズ取り研磨とはどのような修理なのか
・どこまで傷を直すことができるのか
・料金や作業工程
・実際の修理事例
について、時計修理店の視点から詳しく解説します。
目次
腕時計のキズ取り研磨とは
腕時計のキズ取り研磨とは、ケースやブレスレットに付いた擦り傷を整える外装修理の一種です。
外装仕上げや新品仕上げとも呼ばれ、時計の見た目を大きく改善することができます。
- 外装仕上げとは何か
外装仕上げとは、時計のケースやブレスレット表面を研磨し、
付いてしまった擦り傷や使用傷を整える作業のことです。時計の外装は使用していくうちに細かな傷が増え、
表面のツヤが失われたり、全体がくすんだ印象になっていきます。外装仕上げを行うことで、
ポリッシュ(鏡面仕上げ)部分とヘアライン(つや消し)部分を整え直し、
購入時に近い美しい状態へと仕上げることが可能です。 - 傷が消える仕組み
腕時計のキズ取り研磨は、
傷の周囲の表面をわずかに均して整えることで、
光の反射を整え目立たなくする作業です。浅い傷であれば研磨によってほとんど目立たない状態まで改善することができます。ただし、深い打ち傷や大きな変形の場合は、
完全に元通りにすることが難しいケースもあります。そのため時計の状態を確認しながら、
できるだけ形状を崩さない範囲で作業を行います。 - 研磨と新品仕上げの違い
時計修理では「研磨」と「新品仕上げ」という言葉が使われることがありますが、
基本的には同じ外装修理を指すことが多いです。一般的に新品仕上げとは、
ケースやブレスレットの表面を整え、
新品に近い状態に仕上げる外装仕上げ作業を意味します。当店では、時計の形状や仕上げをできるだけ保ちながら、
必要な部分を丁寧に整える外装仕上げを行っています。
腕時計に傷が付く主な原因
- 日常使用による擦り傷
日常的に腕時計を使用していると、
机や壁、バッグなどに触れることで細かな擦り傷が付いていきます。こうした傷は一つ一つは小さくても、
数が増えるとケースのツヤが失われ、
時計全体がくすんだ印象になります。 - 落下による打ち傷
腕時計を落としてしまった際や、
硬いものにぶつけてしまった際に付くのが打ち傷です。擦り傷よりも深くなることが多く、
ケースのエッジ部分やベゼルなどに目立つ傷として残る場合があります。 - デスクワーク傷
パソコン作業などで机に腕を乗せる習慣がある場合、
ケースやブレスレットの裏側や側面に細かな擦り傷が付きやすくなります。特に鏡面仕上げの時計は傷が目立ちやすいため、
日常使用の中で徐々に使用感が出てきます。
キズ取り研磨でどこまで直せる?
当店では、以下のキズについて修理実績がございます。
傷の程度と箇所によっては物理的に取り切れない傷もありますが、
時計の状態を確認し、対応範囲にご了承いただいたうえで作業を進めます。
お見積りは無料ですので、まずはご相談ください。
- 浅い傷
日常的な使用で自然と付く、細かい傷のことを指します。
増えるとケースの光沢が失われ、ぼんやりとした印象になります。こうした擦り傷は外装仕上げによって
かなり目立たない状態まで改善することが可能です。 - 深い傷
コンクリートなど硬い面に擦るようにぶつけてしまった際につく、
より深めのキズを指します。光の反射で大きく目立つため、
時計の外観を損なう要因となります。状態によっては完全に消すことが難しい場合もありますが、
できるだけ目立たない状態まで整えることが可能です。 - 凹み傷
落下時などに付く打痕を指します。内部に問題が無かったとしても、
ケースのゆがみなど、
メンテナンス性の悪化につながる変形が見られる場合があります。状態によっては研磨だけではなく、
ケースの形状を整えてから仕上げを行う場合もあります。
当店の凹み傷の修理事例はこちら
IWC ポルトギーゼ 7DAYS ベゼルの凹み傷修理(外装キズ取り仕上げ)
外装仕上げの料金目安
当店では、ブランドによらず一律の料金設定となっております。
そのためメーカーや他修理会社と比較するとお得に利用することが可能です。
参考料金(すべて税込み価格となります。)
- ケース仕上げ 11,000円
- ブレスレット仕上げ 13,200円
- ケース+ブレス仕上げ 19,800円
ただしオーバーホールと同時にご依頼いただく場合は
下記の特別料金が適用されさらにお得です。
- ケース仕上げ 8,800円
- ケース+ブレス仕上げ 11,000円
外装仕上げの作業工程
腕時計の外装仕上げは、以下の工程で行います。
- 分解
まずは機械を取り出した状態の時計を可能な限り分解します。
モデルによっては部品点数が多く複雑な機構を持つものや、
特殊な専用工具が無いと分解自体ができないものもあります。
部品点数が多いことで知られるオーデマピゲのロイヤルオークを分解した様子です。外装だけで数十点、内装も含めると100点以上のパーツで構成されています。
- 下地処理
大小さまざまなキズを取っていくにあたり、まずは下地を整えます。
次工程の仕上げに向け表面を滑らかに研磨し、不要な凹凸を減らします。 - ヘアライン仕上げ
部品によって、細かいラインを入れ艶消しの仕上にしてあるものがあります。
下地を整えた部品に一つずつバフを当て、仕上げを再現していきます。
分解したパーツを1つずつ研磨用のバフに当てて仕上げていきます。 - ポリッシュ仕上げ
鏡面のような光沢のある仕上げになっている部品には種類の異なるバフを使い分け、
同様に仕上を再現していきます。ブレスなどはこれらの仕上が組み合わさったデザインとなっているものも少なくなく、
繊細な作業精度が要求されます。 - 組み上げ
キズ取り研磨を行った部品を再度傷つけない様、慎重に組み上げていきます。
機械をケースに戻す際は、埃の混入が無いように細心の注意を払います。
外装仕上げ後に組み上げた状態。ロイヤルオーク オフショアの質感がよみがえりました。
当店の実際の修理事例を元に作業工程を解説しております。
オーデマピゲ ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ 傷取り(外装仕上げ・研磨)修理事例
腕時計のキズ取り研磨 修理事例
当店ではさまざまなブランドの腕時計研磨・キズ取り修理に対応。
ロレックス、オメガ、IWCなど様々な腕時計の外装仕上げ(キズ取り研磨)修理を行っております。
多数のキズ取り修理の実績の中からピックアップした、修理事例をご紹介いたします。
ロレックスの外装仕上げ(キズ取り研磨)修理事例
ロレックスのケースやブレスレットのキズ取り研磨(外装仕上げ)修理事例をご紹介します。
オメガの外装仕上げ(キズ取り研磨)修理事例
オメガのケースやブレスレットのキズ取り研磨(外装仕上げ)修理事例をご紹介します。
オーデマピゲの外装仕上げ(キズ取り研磨)修理事例
オーデマピゲのケースやブレスレットのキズ取り研磨(外装仕上げ)修理事例をご紹介します。
IWCの外装仕上げ(キズ取り研磨)修理事例
IWCのケースやブレスレットのキズ取り研磨(外装仕上げ)修理事例をご紹介します。
カルティエの外装仕上げ(キズ取り研磨)修理事例
カルティエのケースやブレスレットのキズ取り研磨(外装仕上げ)修理事例をご紹介します。
エルメスの外装仕上げ(キズ取り研磨)修理事例
エルメスのケースやブレスレットのキズ取り研磨(外装仕上げ)修理事例をご紹介します。
外装仕上げをおすすめするタイミング
腕時計の外装仕上げ(キズ取り研磨)は、
以下のようなタイミングで依頼されることが多い修理です。
時計の状態や用途に合わせて外装を整えることで、
見た目の印象が大きく改善され、気持ちよく使い続けることができます。
- オーバーホール時腕時計のオーバーホール(分解掃除)を行う際に、
外装仕上げを同時に依頼される方が多くいらっしゃいます。オーバーホールは内部のメンテナンスですが、
同時に外装仕上げを行うことで、
内部はオーバーホール、外装は研磨と、
時計全体をリフレッシュすることができます。
また当店ではオーバーホールと同時に外装仕上げをご依頼いただく場合、
特別料金が適用されるためおすすめです。 - 売却前腕時計を売却する前に、
外装仕上げ(キズ取り研磨)を依頼されるケースも多くあります。ケースやブレスレットの擦り傷が少なくなることで、
時計全体の印象が良くなり、査定額に影響する場合があります。特に高級時計の場合は、
外装の状態が査定評価に関わることもあるため、
売却前のメンテナンスとして外装仕上げを行う方もいらっしゃいます。 - 傷が目立ってきた時日常使用によって付いた擦り傷が増えてきたり、
時計のツヤが失われてきたと感じた場合も、
外装仕上げをおすすめするタイミングです。細かな傷が増えると、
時計全体がくすんだ印象になることがありますが、
外装仕上げを行うことで見た目を大きく改善することができます。「最近少し使用感が気になってきた」
という場合も、お気軽にご相談ください。
腕時計のキズ取り研磨に関するよくある質問
Q1.腕時計の傷はすべて研磨で消せますか?
A.
浅い擦り傷であれば、外装仕上げ(研磨)によってかなり目立たなくすることが可能です。
ただし深い打ち傷や素材によっては完全に消えない場合もあります。
また時計のデザインや素材、構造によっては作業が難しい場合もありますので、状態を確認したうえでご案内しております。
Q2.外装仕上げをすると時計の価値は下がりますか?
A.
通常の外装仕上げは時計の形状を大きく変えるものではなく、
傷を整えて見た目を改善する作業になりますので、価値を下げることはありません。
ただしアンティーク時計や希少モデルの場合は
オリジナル状態を重視するケースもありますので、
ご相談のうえ作業を行うことをおすすめしています。
Q3.外装仕上げにはどのくらいの時間がかかりますか?
A.
通常の外装仕上げの場合は
2週間程度のお預かりとなることが多いです。
時計の状態や修理内容、混雑状況によって
納期が変わる場合があります。
Q4.外装仕上げだけでも依頼できますか?
A.
はい、外装仕上げのみのご依頼も可能です。
またオーバーホール(OH)と同時にご依頼いただく場合は
特別料金が適用されるため特におすすめです。
Q5.ベゼルの凹み傷も修理できますか?
A.
基本的には修理可能です。
状態にもよりますが、研磨だけではなく、
変形した部分を整形して修理する必要がある場合があります。
その場合の修理事例も掲載しておりますので是非ご覧ください。
IWC ポルトギーゼ 7DAYS ベゼルの凹み傷修理(外装キズ取り仕上げ)
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その他の外装仕上の作業事例については下記リンクからご覧いただけます。





















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